DNAに刻まれた“花見と日本酒”の組み合わせ。

ソメイヨシノの歴史は浅く、驚きの事実があった。

待ちに待った桜の季節です。

今年は全国のトップを切って、
3月20日に長崎で開花。

翌日以降、九州や中四国、関西、東京
のさまざまなお花見スポットで
開花が確認され、こののち
桜前線は徐々に北上していきます。

異常気象が叫ばれる昨今ですが、
今年の桜の開花は例年から
大きくずれることもなく、
平年並みか平年より早い傾向。

満開時期は早いところで3月27日
あたりと予想されているので、
このコラムを皆さんが読まれる頃が
ちょうど満開宣言が出はじめる頃
と重なります。

さて、桜の開花、満開はどのように
決められているのでしょうか。

気象庁が定めた全国58地点の
桜の標本木を観測して
開花予想や宣言を行っています。

この標本木で“5~6輪以上の花が
開いた状態になった最初の日”
が桜の開花日です。

実際には沖縄、奄美以外の53地点
での予想(沖縄の開花は1月頃で、
予想発表の前に開花するため)。

また、標本木のほとんどが
「ソメイヨシノ」ですが、
沖縄・奄美エリアは「カンヒ桜」、
北海道中部以北は「エゾヤマ桜」
が標本木に定められています。

また、標本木で
“約80%以上のつぼみが開いた
状態になった最初の日”が、
その地区の桜の満開日です。

日本を代表する桜とされる「ソメイヨシノ」、実はクローン植物。

クローンと聞いて、
少し驚きを隠せませんが、
園芸分野で古来より行われてきた
「挿し木(さしき)」や
「接ぎ木(つぎき)」は、
いわばクローンの元祖ともいえる
手法と聞いて、納得です。

ソメイヨシノの起源とされるのは、
江戸時代に染井
(現在の東京都豊島区)の植木屋
が「吉野」という名前で
売り出した桜の植木。

その名前から、奈良・吉野山の山桜と
混同されやすいということで、
明治33年に「染井吉野」と改称され、
現在は「ソメイヨシノ」とカタカナ
表記されるようになりました。

当時の園芸家が苦労を重ねて結果、
“エドヒガンザクラ(母種)”と
“オオシマザクラ(父種)”を
交配させたものであることが、
その後の遺伝子解析により
判明しています。

遺伝的に、ソメイヨシノ同士では
種子が発芽せず、
自然交配で子孫を増やすことが
できない園芸品種です。

その上、仮に交配して育った場合でも
、同じ遺伝形質が発現しないという
やっかいな遺伝的性質を
併せ持っています。

つまり、私たちが慣れ親しんでいる
ソメイヨシノとは異なる形質に
育ってしまうことになります。

そうした理由で、原木を元に
接ぎ木を行ったものが、
全国各地に広がりました。

現在、日本中に植えられている
ソメイヨシノは、すべて
同じ遺伝子をもつクローンなのです。

もし、人の手を加えた繁殖を
一切行わなかった場合、
ソメイヨシノは、絶滅の危機に
瀕することになるでしょう。

1年にわずか2週間程度しか
咲かない“花”ですが、
心安らぐ貴重なこの時期を
日本全国が待ち望んでいること
を考えれば、ソメイヨシノを
ずっと永く維持し続けて
いただきたいものです。

 

日本スタイルの“花見”は、日本独自の風習。

花見の歴史をひも解くと、奈良時代の貴族の行事にまでさかのぼります。

桜以外にも、梅や桃なども
花見の対象とされている
のですが、花見といえば、やはり桜。

短い時期に一斉に咲き乱れ散っていく
“儚さ”が日本人の大切にする
“潔さ”を彷彿とさせたり、
ちょうど季節の変わり目
ということもあって、
桜の花見が「春の風物詩」として
深く認識されているようです。

日本の花見につきものなのが、
桜の木の下で繰り広げられる大宴会。

花見の歴史は古いとはいえ、
花見の風習が広く庶民にまで
広まっていったのは
江戸時代になってからのこと。

人々は、この季節になると、
花見弁当と日本酒を持ち寄って、桜の
木の下に集まるようになりました。

このあたりから、日本人のDNA
のなかに、桜と日本酒の組み合わせが
刻まれていったように感じられます。

春先にソワソワしだすのは、
古来より受け継がれた“血”
なのかもしれません。

日本では当たり前のように
慣れ親しんだ“お花見”ですが、
日本を訪れた外国人
にとっては驚きの光景。

桜そのものは海外にも多生して
いますが、花見での宴会という
スタイルがあまりありません。

というのも、海外の多くの国では、
屋外でお酒を飲むことが
法律で禁止されていたり、
公共の場での食事ができない
などの理由が挙げられます。

さらに、みんなが持ち寄る花見弁当
のレベルの高さも羨望の的。

海外ではピクニックにでかけ、
サンドイッチやクッキーを食べる程度
のことらしく、がっつりと飲食を
楽しむことなど、
ほとんどありません。

また、一部の不届きものを除いて、
全般的な治安の良さや
公共マナーの良さもあって、
老若男女が楽しめる和やかさも
外国人が羨む大きなポイント。

この時期に訪日した外国人は、
瞬く間に花見の楽しさの虜となり、
“日本に行くなら花見の季節に”
とSNSで発信。

日本の花見は、
“HANAMI”として、
口コミを中心に、
より広く拡散されています。

昔から伝わっている
「花見と日本酒」
という最強のタッグ。

新しい元号になったお祝い
も兼ねて、親しい仲間と久しぶりに
集うのもいいのではないでしょうか。

満開の便りは、
すぐそこまで届いています。

「モトロク灘の酒ストリート2019」

 

ちょっと一杯、いかがですか?
温かい衣服でお越しください。

日時:平成31年3月22日(金)~23日(土)の2日間
22日 16:00~20:30
23日 13:00~19:00
※初日はオープニングセレモニー(乾杯酒配布)

会場:元町6丁目商店街
(神戸市中央区元町通り6丁目)
阪神電鉄「西元町駅」西

内容:
○チケット制(5枚綴り500円)
○神戸グルメいろいろ
○音楽ステージ

<弊社試飲商品>
百黙 純米大吟醸
百黙 純米吟醸
百黙 Alt.3
純米樽酒
嘉宝蔵 雅

参加蔵元:大関、日本盛、白鷹、白鹿、灘一、
寶娘、島美人、徳若、沢の鶴、
千代田蔵、松竹梅白壁蔵(3/23のみ)、浜福鶴(3/22のみ)
櫻正宗、白鶴、菊正宗、剣菱、
福寿、仙介、大黒正宗 計19社

「本醸造酒」と「純米酒」の大きな違いは、アルコール添加。

ありがちな“醸造アルコール”の誤解。

日本酒の裏ラベルの原材料名に表記
されているのは、一部の商品を除いて
、「米」「米麹」、酒質によっては
「醸造アルコール」が
ここに加わります。

酒造りのために厳選した
“お米”と“米麹”、そして表記
されていない最適な“水”
というシンプルな原材料。

それらを選び抜いた後、酵母などの
微生物の力を借りて、醗酵による
熟成度合いの確認や厳密な温度管理
などの複雑で繊細な醸造工程を経て、
素材の持ち味を存分に引き出した
美味しいお酒が生まれます。

日本酒は、
醸造アルコールを添加しない「純米酒」
と醸造アルコールを添加した
「アル添酒(=アルコール添加酒)」
に分けることができます。

「アル添酒」は“醸造アルコール”を
加えているということから、
アルコールによる“水増し”と思われ
がちで、ここが大きな誤解を
生じさせている要因の ようです。

以前は、より安い清酒を製造するため
に、醸造アルコールで酒の量を増加
させ、製造コストの軽減を図る
場合もありました。

戦後、米が不足していた時代に生み
出された「三倍増醸酒(三増酒)」
と呼ばれる醸造方法で、
酒の量を三倍に増やしていたのです。

いまは、酒税法による厳格な管理の元
、三倍増醸酒は認められておらず、
米のみで造られたお酒と同じ量の
アル添が限度となります
(いわば、二倍増醸酒)。

「本醸造酒」は現在、醸造アルコール
は、醪(もろみ)への添加のみが許可
され、その添加量は白米重量の10%以下
という厳しい基準が設けられています。

具体的には、醸造アルコールを添加
することで、「醗酵をとめる」
「酒質を淡麗にする」
「香りを引き出す」
「火落ちしにくくする」などの効用
を期待するものです。

日本酒に用いられる醸造アルコール
(食用のエチルアルコール)はすべて
、酵母のアルコール醗酵により
つくられたもので、
95%以上のアルコール濃度に
蒸留された純度がかなり高いもの。

その原料は主として、サトウキビ、
イモ類などの植物由来です。

不純物がほとんどなく、日本酒の
風味を損なうことはありません。

醸造用アルコールが添加された日本酒
に対する、“粗悪で品質が悪い”
“悪酔いする”などの悪い思い込みは
、まったく根拠のない噂話に過ぎず、
“どのくらいの量を使って、
仕込みの香りを整えるのか”
“吟醸香と淡麗さのバランスをとる”
“狙い通りの酒質に仕上げる”などを
目的とした、非常に高い技術
を要する奥の深い工程といえます。

 

歴史に刻まれた“醸造アルコール”の足跡。

醸造用アルコール添加の歴史は古く、
江戸時代初期には確立されていた
という説が有力です。

芋や酒粕を醗酵させた醪からつくった
焼酎を、貯蔵桶に振り掛けたり、
醪に添加するなどが行われており、
これを「柱焼酎」と呼んでいました。

これは、当時の酒造りには欠かせない
工程のひとつとされていたことが
「童蒙酒造記」という
文献に残されています。

いまでいう
アルコール添加の走りです。

当時、柱焼酎は清酒の味を整える
ばかりでなく、火落ちを防ぐ
(火落ち菌の増殖を防ぐ)
ことが重要な課題のひとつ。

江戸の昔、醸造設備は現代のように
整っていないため、雑菌の増殖や
カビの繁殖による腐敗を防ぐことが
大きな役割だったと考えられます。

とはいえ科学などと無縁の時代、
数えきれない試行錯誤の末、
アルコール添加の工程が誕生
したものと、うかがい知れます。

ここ最近の純米酒ブームのあおり
を受けて、かたくなに
“純米酒以外は飲まない”という方も
おられますが、それはとても
もったいないこと。

日本酒の鑑評会に出展されるお酒に、
アルコール添加による大吟醸酒が多い
ということを、よく耳にします。

また、飲みくらべた時に、
純米酒より本醸造酒の方が旨みが深く
、香りが豊かに広がると感じる
という声も多くあります。

絶妙に“アル添”により整えられた
お酒は、“既成概念にとらわれて
触れようとしなかった”
日本酒の世界を、さらに大きく広げて
くれるのではないでしょうか。

日本酒は嗜好品で、好みは千差万別。

評論家の言葉に揺らぐことなく、
先入観を捨て、
自分の“舌”が美味しいと感じる
ものが、正解といえます。

そのためにも、
さまざまな日本酒を味わって、
“自分にとっての美味しいお酒”
に出会うことが大切です。

純米酒は美味しい、
本醸造酒も美味しい。

日本酒のマイスターになるための
修行をはじめてみませんか。

菊正宗上撰本醸造とお刺身

旅立ちの季節、日本酒で乾杯。

儚く、切ない“春”だけど、なんとなく心温まる季節。

春は旅立ち、別れの季節。

大学を卒業して新社会人に、
人事異動で知らない土地に転勤など、
大きな人生の岐路を迎える機会が多い
のが、この「春」という季節です。

ここ数年、離婚が一番多い月が3月。

2位の月が毎年変動する中、
不動の1位を保っています。

“年度が変わる”“子どもの巣立ち”
などの理由が多いようですが、
やはり春は、別離の季節
といえるのでしょうか。

ところで、「君の膵臓をたべたい」
という作品をご存知でしょうか。

「第13回本屋大賞(2016年)」
で2位に輝いた「住野よる」の
ライトノベルで、この作品の
背景モチーフとなるのが「春」です。

ホラー作品かと見まがうような
衝撃的なタイトルですが、内容は、
心を揺さぶる青春恋愛小説
といったところ。

原作に、それぞれオリジナルアレンジ
を加えたコミカライズ(漫画化)、
実写映画化、アニメ化とさまざまな
メディアスタイルに展開され、すべて
大ヒットというから驚くばかりです。

「キミスイ」と略され、SNSなどの
ファンサイトで、それぞれの作品を
推す活発な交流が行われていたことも
人気に拍車をかけたようです。

意見は分かれると思いますが、
心にストレートに届きやすいのは、
リアルな映像で物語を魅せる映画版
ではないでしょうか。

とくに映画版は、舞台を12年後
に移し、現在と過去を回想により
つなぐ構成に。

よりドラマチックに進行される
脚本が功を奏して、2017年度に
公開された邦画ランキング第2位、
興行収入30億円超えという
大ヒットを記録しました。

物語は、人と接するのが苦手で孤立
しがち、読書だけが楽しみという
主人公の“僕”こと「春樹」が、
クラスの人気者で天真爛漫な女子
「桜良」の日記を偶然読んで
しまったことを軸に展開します。

彼女が重度の膵臓疾患をもつこと
を知る数少ない友人として、
“彼女が死ぬまでにやっておきたい
こと”をかなえるために、
僕と彼女の交流がはじまりました。

“好き”とか“愛している”などの
言葉のやり取りがなく、お互いが
名前で呼び合うことすらないのに、
ほのかな恋愛感情が時折見え隠れする
ところに、一般的な恋愛ドラマ
ではないことがうかがい知れます。

場面を彩る桜のシーンや
主人公二人の名前など、
いたるところに「春」のイメージ
が寄り添っているのが印象的。

スクリーンを通して、ぽかぽかとした
春の暖かさすら感じさせられます。

巧みな心の動きや台詞まわしを
通して、“別れの悲しさ”ではなく、
“旅立ちの儚さ”“別れの切なさ”
が見事に描かれた作品に
仕上がっています。

 

時間を気にしない“家飲みパーティ”が流行っています。

小説や映画に限らず、春に訪れる
“別れ”の場面はさまざまです。

現実は映画のようにドラマチック
とはならず、意外と普通。

死別しない限り、“永遠の別れ”とは
ならないようで、その気にさえなれ
ば、毎日のようにスマホを通じて
会話ができるなど、距離感を
感じさせない付き合いも
可能といえるでしょう。

4月からの新しい生活に向け、
できるなら明るくお別れを
告げたいものです。

飲食店は時間制限もあり、周囲に
別のお客さんグループも居られる
ので、じっくりと別れを惜しむ
のなら、最近流行っている
「家飲み」がおすすめです。

新社会人になる子どもの巣立ちには、
慣れ親しんだ“おふくろの味”を肴に
、思い出話と一緒に、
家族みんなで楽しく飲み明かす
のも、心に刻まれる大切な時間。

二十歳を過ぎてお酒の味を覚え
はじめた子どもと、差し向かいで
じっくりと酒を酌み交わすことで、
“親子”から“大人同士”の付き合い
に変わる、嬉しい儀式の瞬間
といえます。

また、転勤や退職で、遠くの土地に
転居する、気のおけない友人や
職場仲間との別れには、
「持ち寄りパーティ」など
いかがでしょうか。

土曜日の早い時間に仲間が集い、
持ち寄った料理に舌鼓。

肉やソーセージを買ってきて
バーベキューに興じるのも、
より強い仲間意識を芽生えさせて
くれるに違いありません。

みんなの笑顔がこぼれる
和やかに過ごす時間は、
この先の長いお付き合いの
予感さえします。

菊正宗 天使の吐息

そんな腹を割ったシーンにおすすめ
なのが、スパークリング
純米大吟醸酒「天使の吐息」です。

開栓してグラスに注いだ
シュワシュワ感は、シャンパン
のような上質な発泡感。

甘い飲み口なので、
ついついグラスがすすみます。

清涼感を愉しんだ後は、
美味しいコクと深い香りを醸す、
沈殿したオリの「うすにごり」で、
もう一興。

1本で2度楽しめるおトク感が
嬉しい限りです。

ライト感覚の日本酒なので、
入門用のお酒にはピッタリ。

菊正宗 思いを伝えるネオカップセット

併せてご用意いただきたいのは、
菊正宗の「ネオカップシリーズ」。

「超特撰 生酛大吟醸」
「上撰 純米酒 香醸」
「上撰 樽酒」
「清酒 しぼりたてギンカップ」
「リキュール すだち冷酒」
それぞれ180㎖入りで
5種類をラインアップ。

利き酒による味くらべで、
別れを惜しむひとときを。

宴もたけなわとなる頃には、
ほろ酔い加減もピークに。

楽しい“別れの盃”は、
きっと良い思い出として、
深く心に刻まれるはずです。

春は、別れの季節であると同時に、
別れた数と同じだけの
新しい出会いの季節ともいえます。

家族や古い友人たちとは必ず訪れる
再会を誓い、後ろを振り返る
ことなく、新しい出会いに
乾杯したいものですね。

日本酒と肴で紡ぐ、震災復興への願い。

東日本大震災から8年、阪神・淡路大震災から24年。

間もなく、悲しい記憶となった
3月11日が訪れます。

何事もなかった日常が、突然の出来事
によって一変しました。

平成23年(2011年)の
東日本大震災発生から8年を迎える
いま、少しでも早く元通りの街の姿に
戻れるよう願うばかりです。

24年前の1995年1月17日、
阪神・淡路大震災で被災した菊正宗
では、それぞれの被災地の復興
への想いを込めて、神戸と東北の
“味”を紡ぐ銘酒と名産のセットを、
この3月にご提供させていただきます。

菊正宗からは、“幻の酒”とご好評を
いただいている特別純米原酒
「兵庫恋錦」をラインアップ。

限られた期間に限られた数しか
市場に出回らないというレア感で、
“幻”と称される側面もありますが、
“幻”とされる本当の理由は、
その酒米にあります。

特別純米原酒「兵庫恋錦」は、
気候や土壌などの酒米づくりに適した
兵庫県・吉川地区の限られたエリア
だけでしか栽培されていない、
希少性の高い品種「兵庫恋錦」
を使ったお酒です。

お酒と同じ名前を冠した“幻の酒米”
を、贅沢にも100%使用した菊正宗
のおすすめの自信作といえます。

幻の酒米「兵庫恋錦」は、
酒米の王者・山田錦の遺伝子を継承
する酒米で、菊正宗と契約農家である
「嘉納会」との120余年以上続く
信頼関係によって、菊正宗のためだけ
に専用栽培されている貴重な酒米。

お米自体が柔らかくてデリケートで、
仕込みの難易度は高く、
高度な技術を要します。

精米工程から手間ひまをかけて
、菊正宗自慢の“幻の酒”を
完成させました。

口に含むと同時に、
心地よい芳醇な香りが広がり
鼻へぬける上品な酒香と、
口全体に広がる力強く深い味わい、
喉越しのキレの絶妙なバランス
が最大の魅力です。

菊正宗が誇る、もうひとつの
特別純米原酒「超特撰 嘉宝蔵 雅」
との“のみくらべセット”も
ご用意致しましたので、
この機会にぜひお試しください。

さて、この菊正宗が誇る自慢のお酒に
合う、東北が誇る“酒の肴”には、
どんなものがあるのでしょうか。

東北で名を馳せる“酒の肴”に、太鼓判。

今回の目玉のひとつが、
東北地方の名産品として
名高い「ほや酔明」です。

その原材料となる海産物“ほや”は、
中部地方以西の西日本エリアでは、
馴染みが薄く、市場に出回る
こともほとんどありません。

“ほや”が穫れるのは
太平洋側の牡鹿半島、
日本海側の男鹿半島以北の近海で、
水揚げ量が多い石巻漁港のある
宮城県が全国シェアの約60%
を占めています。

主に東北地方での食用として流通
している理由は、その鮮度。

“ほや”のワタには独特の臭いが
あり、好みが分かれるところです。

鮮度が落ちると、異臭を強く発する
ので、首都圏あたりで出回るもの
の多くは鮮度が悪く、その臭いが
敬遠される元凶となっています。

とはいうものの、
首都圏に出荷されるようになったのは
近年になってからのこと。

とくに東日本大震災を境に、
ニュースなどで紹介される機会
も増え、新鮮な“ほや”も流通する
ようになり、鮮度の良いものは
寿司ネタなどに使われています。

そんな珍味中の珍味といえる“ほや”
ですが、宮城県石巻に本社を置く
水月堂物産が販売している
「ほや酔明」は、
“ほや”の入門に最適です。

東北新幹線の開業以来、車内の
ワゴン販売37年のロングセラー
大ヒット商品で、東北エリアでは
絶大なる知名度を誇っています。

“ほや”そのままの風味を生かした
珍味で、臭みなどを感じることなく、
ほのかに香るワタの匂いが、
美味しさを相乗させているよう
にも感じられるほど。

日本酒の肴としては、ベストマッチ
といえるのではないでしょうか。

キャラメルの箱のような個装は携帯
にも便利なおすすめの逸品です。

続いて紹介するのは、
復興支援から生まれた
岩手県生まれの「サヴァ缶」。

東日本大震災の被災地・三陸から
オリジナルブランドを発信しよう
という想いから誕生した洋風缶詰で、
缶にデザインされた
「Ça va?(サヴァ)?」は、
フランス語『元気ですか?』という
メッセージが込められています。

近年、缶詰のブームが顕著で、
本来の保存食という位置づけから、
美味しさを長期的に密封する
というグルメ要素に脚光が。

なかでも、全国各地で売り出される
「サバ缶」が人気ランキングの
トップに君臨しています。

今回ご提供する「サヴァ缶」は、
「オリーブオイル漬け」
「レモンバジル味」
「パプリカチリソース味」
の洋風テイスト3種類。

そのままでも美味しくいただけ
ますが、幅広く洋風レシピに活用
できるバラエティ豊かな味わい
が人気の商品です。

そして最後に登場するのが、
天童ハムで有名な
山形県風味堂が製造販売する
「炭火焼き風 焼きとりカルパス」
と「牛タン入り南蛮味噌サラミ」。

肉のマイスターとしての卓越した
“目利き”によるより選った素材を、
熟練の燻製職人が最高の商品に
磨き上げた洗練さが、食通の
肥えた舌に“王手”をかけます。

セット商品選定の試食会の際に、
多くの菊正宗社員がやみつき
となったおすすめの味わいは、ぜひ
お試しいただきたい“酒の肴”です。

菊正宗のテレビCMで有名なフレーズ
の、「旨いものを見ると、
キクマサが飲みたくなる。
辛口のキクマサを飲むと、
旨いものが食べたくなる」。

まさに、この台詞を実現した
今回のセット商品。

数量限定セットもあるので、
売り切れる前に、お早めに
お買いお求めくださいませ。