「菊正宗」商品 価格改定のお知らせ

菊正宗酒造株式会社(本社 神戸市東灘区、社長 嘉納治郎右衞門)は、
清酒商品及びその他商品について10月1日(日)から価格改定を
実施させていただきます。

昨年の価格改定発表以降も、原材料、容器包装資材、光熱費、物流費、人件費など、様々なコスト上昇が継続しています。弊社では、日頃より高品質で安心・安全な商品を適正な価格でお客様へお届けするため、品質の改善、生産性の向上などの企業努力と合理化を続けてまいりましたが、想定を大きく超えるコスト上昇を、企業努力のみでは吸収することが困難な状況となっています。つきましては、甚だ遺憾ながら価格改定を実施することといたしました。

今回の価格改定では、可能な限り、同日に改正される酒税減税相当額の値上げに抑え、それ以上のコスト上昇分は、当社が吸収し、現行価格から据え置きといたしました。但し、コスト上昇が著しい一部商品については、酒税減税相当額以上の値上げ、また、コスト上昇が軽微な一部商品については、現行価格からの値下げの実施をさせていただきます。

お客様には大変ご迷惑をおかけすることになりますが、今後も皆様にご納得いただける商品を提供するために、更なる経営の効率化とコスト削減の努力を継続していく所存です。  何卒事情をご賢察の上、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

■価格改定実施日■ 2023年10月1日(日) より

■対象商品■ 菊正宗酒造が製造する一部の日本酒 焼酎 リキュール 

■価格改定の内容■ 一部商品の販売価格の引き上げ、引き下げ

つきましては、対象商品のネットショップでの販売を下記のとおりとさせていただきます。

改定前価格 9月29日(金)出荷分まで
(ご注文は9月28日(木)8:59まで)
改定後価格 10月2日(月)出荷分より                       

お届け希望日が10月3日(火)以降の場合は、10月1日(日)の価格表記改定後にご注文いただきますようお願いいたします。

ご利用できるお支払方法に制限がございますが、お電話でのご注文は9月より改定後価格となる10月3日(火)以降のお届け希望日のご注文を承っております。
     
何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

アワビの旬は、夏。やや高価ですが、年に一度は楽しみたいもの。

アワビと瓜二つのトコブシ。意外とアワビに近い旨さを味わえます。

あまり知られていませんが、
アワビの旬は、夏のこの時期。

暖かい海で育つアワビは、
海水温が20℃前後になる晩秋から
冬にかけて産卵期を迎えます。

産卵に備えて
身にたっぷりの栄養を蓄える
7月〜9月が旬とされているのです。

日本近海には4種類が生息しており、
黒アワビは浅い海域、
エゾアワビは主に北海道、
メガイアワビは西日本、
マダカアワビは千葉の房総半島より
南の海域に生息しています。

アワビの種類や大きさによって
価格は異なります。

2023年(令和5年)7月、
旬真っ只中のアワビ1kgの
東京市場卸値は
約9500円前後で取引され、
年間だと1kg7000〜8000円が
ここ近年の相場のようです。

ただし、
最高級の国産黒アワビだと、
大きさによっては1個30000円を
軽く超えるものも多く、
高級料亭などに直接卸されるので、
一般の流通ではほとんど
目にする機会はないようです。

一方、中国や韓国産の
小ぶりなアワビならば、
1000円前後で販売されていることも
少なくはありませんが、
味は淡白で独特のコクが
希薄なのは否めません。

アワビが高額で取引される理由は、
漁獲量の減少にあります。

1970年(昭和45年)頃の
6000tをピークに漁獲量は減り続け、
2000年頃は約2000t、
2020年(令和2年)には
約669tにまで落ち込んでいます。

これはアワビの成長が遅く、
一度減ると増えるのに時間がかかる
というのが大きな要因です。

収穫されるのは、
早いものでも5年を経過した
11cm前後あたりから。

その後は7年で13cm、
10年で15cm、12年で17cmくらいに
成長するといわれています。

アワビを取り扱っている漁協では、
小さなアワビは海にそのまま戻す、
一度に獲る数を制限するなど、
乱獲を防いで資源を枯渇させない
対策が講じられています。

とくに、房総や伊豆半島、
伊勢志摩、輪島などの
ブランドアワビの産地として
名高い地域では、かなり厳格な
ルールが設けられているようです。

貝は、大きく
二枚貝と巻き貝の
2種類に分類されます。

アワビは、
平べったい貝のように見えますが、
実は巻貝で、貝の口に当たる部分が
大きく広がって扁平な形に
変化していきます。

巻き貝の中で
平べったい貝殻を一枚貝といい、
アワビはその代表的な貝のひとつです。

この一枚貝に分類されるアワビに
よく似た貝に、トコブシがあります。

同じミミガイ科に属する別の貝で、
見た目はそっくりです。

見分けるポイントは、
貝殻にあるエラ呼吸や排泄、
卵や精子などを放出するために
使われる“孔(呼水口)”の数。

アワビは2〜6個で平均4個、
トコブシは6〜9個で平均8個なので
簡単に見分けられます。

またトコブシは大きく成長しても
12cm辺りまでなので、
15cmを超えるものは間違いなく
アワビと判断できます。

味に関しては、
甘みが強いとされるアワビですが、
個体差もあり判断は難しいところ。

それよりもアワビの身は
やや硬くコリコリ食感に対して
トコブシは柔らかいのが
特徴的な違いといえます。

最近はトコブシの価格も
上がってきていますが、
それでもアワビの半分以下の価格帯。

懐事情が寂しいようであれば、
トコブシで
アワビを堪能した気分になる…
そんな楽しみ方があってもいいのでは。

深い押し味の余韻とキレ味。「菊正宗 極上720mL」がおススメです。

2023年女子W杯で、「なでしこJAPAN」は惜しくもベスト8。

世界から絶賛されたそのプレースタイルとマナー。パリ五輪での活躍が期待。

オーストラリア・ニュージーランド
共催の女子ワールドカップで、
日本女子サッカーチーム
「なでしこJAPAN」は、
惜しくもベスト8で大会を終えました。

開催直前まで
日本での放送日程が決まらず、
NHKが日本戦を地上波で放送したのは
予選第3戦のスペイン戦からで、
それまではBS放送のみ。

今回の女子ワールドカップは、
事前の応援告知も希薄で、
日本国内での
盛り上がりに欠ける印象は
否めません。

しかしその分、
海外メディアや
FIFA運営組織などのコメントが
ストレートに届き、
今大会における「なでしこJAPAN」の
存在の大きさを実感できます。

海外メディアや海外チームからは、
“個人の技術はトップクラスに並び、
鉄壁のディフェンスラインから
繰り出すカウンターなど、
試合展開に応じた
柔軟な戦い方が脅威”と、
進化したその高い技術を評し、
FIFAのインファンティーノ会長は
SNSで
“今回の大会が史上最高の
FIFA女子ワールドカップに
なったことへの貢献は、
フィールド内外で誰もが忘れない”
と異例ともいえる感謝メッセージを
日本チームに贈りました。

辛口コメントで知られる
元日本代表の内田篤人は
MFの長谷川唯の
足首で切り返すドリブルや
回転をかけて落とすボールを
“一緒に日本代表でプレーした
長谷部誠より巧い”と絶賛。

MFの宮澤ひなたは5得点を挙げて、
得点王に贈られる
“ゴールデンブーツ賞”
に輝きました。

これは、
日本が優勝した2011年ドイツ大会の
澤穂希以来、日本人2人目の快挙。

また、予選4試合をすべて
無失点で切り抜けて、
決勝リーグへと駒を進めたことも、
高いポテンシャルの証といえます。

「なでしこJAPAN」が、
世界から好かれる魅力のひとつに
品格のあるフェアプレーがあります。

とくに今回の大会は
VAR(ビデオ検証)導入もあって
悪質で危険なラフプレーが目立つ中、
予選リーグで敗退したチームを含めた
全32チームで、唯一、
警告(イエロー)と
退場(レッド)がなく、
ファウルも予選4試合でわずかに20回。

他チームと比べると小柄な選手が多く、
フィジカルで劣るため、
相手に触れない、
触れさせない戦い方は
清々しさすら感じられます。

そうした試合運びは、
チームを超えたアスリートとしての
深い交流に。

対戦後に相手チームと、
笑顔で讃え合うシーンを
幾度となく目にしているはずです。

さらに、「なでしこJAPAN」に限らず、
国際大会でいつも話題になるのが、
日本の選手と観客のマナーの良さ。

試合後にゴミを拾い集める
サポーターの姿は恒例で、
選手たちも
使用したロッカールームを
綺麗に片付け、
感謝のメッセージや
心を込めて折った折り鶴が
必ずといって良いほど
添えられています。

戦うグランドを神聖な場所ととらえ、
その場所で戦えることへの感謝や
戦う相手への敬意など、
そんな気持ちを胸に抱くからこそ、
もっと強くなるものと思われます。

その聖地に再び舞い降りる、
次の舞台はパリ五輪。

さらに進化した
「なでしこJAPAN」の活躍への期待は
高まるばかりです。

夏の甲子園や贔屓チームの球場観戦。テレビとは醍醐味が違います。

少年野球時代から育まれたマナーや礼儀は、プロになっても実践されています。

連日、熱戦が繰り広げられている
全国高校野球・夏の甲子園大会も
間もなく佳境に。

地方大会を勝ち進んで
県の代表として甲子園に出場し、
全国約3700校の頂点に
辿り着くまでの道のりは
かなり険しく苦しいものです。

そして毎年、憧れのプロに進めるのは
甲子園常勝校を中心に
約40人前後の高校球児のみ。

同じくドラフトで選ばれた
大学生をはじめとするルーキーたちと、
1軍のレギュラー定着をめざして
しのぎを削ります。

故障による戦線離脱や
戦力外通告による解雇など、
ある程度の年齢まで
プロ野球選手として活躍できるのは、
ほんのひと握りです。

ここに、
「働きアリの法則」というものがあります。

よく働くアリが2割、
普通に働くアリが6割、
働かないアリが2割
に分かれるという理論です。

このよく働くアリばかりを集めて
集団をつくった場合、
さぞや働き者の集団ができるかというと、
意に反して、その集団は、
よく働くアリ2割、
普通に働くアリ6割、
働かないアリ2割の構成になり、
働かないアリだけで集団をつくった場合も、
その中からよく働くアリ2割が発生します。

この理論をプロ野球に置き換えた場合、
FAによって他球団の4番打者や
エース級ピッチャーを大量に補強した場合、
強力なクリーンアップ(3番・4番・5番打者)
は生まれますが、
期待したほどの
繋がる重量打線にはならない
と理論づけられます。

実際に、移籍後、
期待されたほどの活躍が見られないケースが
多いのかもしれません。

さて、野球の観戦時によく目にするのが、
さまざまな挨拶シーンです。

バッターが最初の打席に入る際に
球審や相手チームのキャッチャーに
“よろしくお願いします”と声をかけ、
ヘルメットのツバをつまんで一礼。

ヒットを打った時は、
陥れた塁上で近くの塁審に声をかけ一礼。

相手チームのその塁を守る選手から
“ナイスバッティング”
などの声をかけられた時は
“ありがとう”の言葉と一緒に一礼。

これは多くのプロ野球選手が
少年野球時代に教えられた
礼儀やマナーがそのまま受け継がれています。

FAなどで他チームに移った選手が
ヒットを打った時に、
元チームの1塁手と言葉は交わさないものの
グローブでボディコンタクトを取るなど、
敵味方に別れても
意外と関係は悪くないようです。

また、高校や大学時代のチームメイト、
先輩後輩などの仲間意識や
縦社会のつながりも強く、
チームを超えた強い絆があります。

ファンにとっては贔屓チーム以外の選手は
すべて敵ですが、
実際に野球をやっている選手にとっては
好敵手。

ひと昔前は乱闘シーンもよく見かけましたが、
いまはヒリつく場面はあるものの、
乱闘に発展するのは
激昂した外国人選手がらみがほとんど。

ライバルに対するリスペクトと
自分を磨く意識が、
WBC優勝へと導いた原動力かも知れません。

球場に、実際に足を運んで、
臨場感や
テレビに映し出されないマナーを観るのも
楽しみ方のひとつといえます。