
まだ間に合います。ベランダに“小さな夏”を育てる方法は?
暑さとともに、トマトやナス、キュウリなどの夏野菜が店頭で輝き始めました。夏野菜は“ビタミンカラー”とも称される赤や黄、緑など彩りも豊かで、まるで夏の太陽のエネルギーをそのまま詰め込んだかのようです。見た目の明るさも、身体にうれしい栄養も、まさに夏の味覚にぴったり。夏バテ気味の身体には、スパイスの香る夏野菜カレーが食欲をそそります。素揚げにしたミニトマトやナス、パプリカ、ズッキーニ、オクラは、夏の旨みがぎゅっと詰まった大人気の料理に挙げられます。

これらの夏野菜の多くは、実は1年を通してスーパーで見かける通年野菜です。温室栽培や輸入などによって、季節を問わず手に入る便利な時代になりました。とはいえ、“夏の顔”を実感できるのは、旬のこの時期だけです。夏場に自然の太陽に包まれて育った野菜は、味も香りも栄養価も一段と豊かです。
たとえば、トマトに含まれるリコピンやビタミンC、ナスの皮に多い抗酸化成分ナスニン、キュウリのカリウムなどは、自然光をたっぷり浴びることでより多く蓄えられます。旬の野菜は、その季節に身体が求める栄養素を自然と備えてくれている“天然の薬膳”。だからこそ、夏には夏野菜を、できれば旬のものを取り入れたいところです。

そんな“育ちざかりの野菜”を、食べるだけでなく自宅で育ててみるのもひとつの楽しみ。最近は、ベランダでできる家庭菜園への関心も高まっています。夏野菜は基本的に日照を好むため、マンションの南向きベランダでもしっかり育ちます。栽培の基本は“1日6時間以上の日照”ですが、これは直射日光を晒すという意味ではなく、明るい光に当たる時間をしっかり確保するということ。真夏の強烈な直射日光は却って葉焼けの原因になるため、午後の強い光を適度に遮る工夫が効果的です。

そこでおすすめしたいのはゴーヤを使ったグリーンカーテン。つる性の植物であるゴーヤは、日差しの強い季節にベランダの外側を覆うように葉を茂らせ、直射日光をやわらげる自然のカーテンになります。しかも、日陰を作ってくれるだけでなく、やがて実も収穫できるというお得感が魅力です。見た目も涼しげで、夏らしい風情を演出してくれます。ヘチマやキュウリなどツルがよく伸びる植物でも可能です。
ホームセンターなどでは、ある程度育った苗が販売されているので、7月スタートでも遅くはありません。

ミニトマト、ピーマン、シシトウ、オクラ、ゴーヤなどは比較的育てやすく、条件が整えば夏の終わりから秋口にかけてもしっかり収穫が可能です。もちろん、ベランダは共用スペースでもあるため、排水溝に土が流れないように受け皿を使ったり、隣家との距離に配慮することも大切です。とはいえ、暮らしの中で小さな自然とふれ合う時間は、忙しい日常に穏やかなリズムを取り戻してくれます。スーパーで買う旬の野菜もいいけれど、自分で育てたトマトやゴーヤがあるだけで、食卓の季節感はぐっと深まります。この夏は、食べて楽しみ、育てて癒される。そんな“小さな夏の風景”を、くらしの中に迎えてみませんか。
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