今年の「初詣」も、昨年同様の“分散参拝”が主流。

“分散参拝”は、密を避けるための寺社仏閣の柔軟な対応。

昨年と比べると、
2022年の年明けは、
新型コロナ感染状況も
落ち着きを見せ、
ひとまずは穏やかな生活を
取り戻せています。

普通で平穏な生活の延長線にある
年初めが、
いかに幸せか、
改めて実感されているのでは
ないでしょうか。

もうすでに「初詣」を
済まされている方のほうが
多いと思いますが、
昨年に引き続き、
多くの寺社仏閣では
“分散参拝”を呼びかけています。

長年にわたって続いている伝統や
しきたりを何が何でも守るという
凝り固まった考えではなく、
困った人に寄り添うという
本来の宗教の役割に沿った
対応といえます。

そこに商業的側面があるのも
確かですが、
それをいうのは無粋なこと。

素直に寺社仏閣の柔軟性と捉える方が
より純粋に参拝できるものと
思われます。

 

まずは、
いくつかの神社で行われた昨年の内に
初詣を済ましておく
“幸先詣(さいさきもうで)”。

これは年が明ける前に
初詣を済まして
“幸先の良い新年”を願うもので、
縁起物の授与、お札の郵送なども
前倒しで行われるなど、
機転の効いた対応が行われました。

全国的に寺社仏閣で展開されている
“分散参拝”は、
ご存知のように、
感染防止のための
密回避を目的としたもので、
本来は“三が日(1月1・2・3日)”
遅くとも“松の内(1月7日〈東日本〉
もしくは1月15日〈西日本〉)”
までに集中していた祈願祈祷、
破魔矢やお守りなどの
縁起物を授与する期間を延長する
という配慮です。

期間が短いところでも1月中受付で、
続いて2月3日の節分が期限。

これは1年の始まりが旧暦で
“立春”とされていることから、
その前日の“節分”を初詣期間として
区切ったものです。

そして、2月中旬、2月中と続き、
長いところでは3月末までを
初詣期間としているところも
あるようです。

まだ今年の初詣を行なっていない方は
まず、
いつも初詣に訪れる寺社仏閣が
いつまで初詣期間と設定しているかを
調べ、
期限を過ぎているようであれば
別の最寄りの初詣期間内のところを
探してみるのも
いい判断だと思います。

さらに、密を避ける意味で
初詣を取りやめておられる方は、
お札の郵送や初詣動画の配信を
行なっているところもあるようなので
そちらを一度調べてみては
いかがでしょうか。

 

「初詣」が庶民に定着したのは大正時代になってから。鉄道網発展と深く関わってます。

長い歴史があるように
思われがちですが、
「初詣」と呼ばれるようになったのは
意外と最近になってからのこと。

もともとは
“年籠り(としごもり)”と呼ばれた
家長が祈願のために
大晦日から元日の朝にかけて
氏神様の宿る神社に籠る習慣が
原型です。

この習慣がやがて、
大晦日の夜に行う“除夜詣”と、
元日の朝の“元日詣”に分岐。

そのひとつの“元日詣”が、
住んでいるところから見て恵方にある
寺社に参詣する“恵方詣”や、
その年の“初縁日(初卯、初午、
初大師、初天神など)”に
参詣することが、
江戸時代の庶民の間に
広まったとされています。

参詣する寺社の境内に
軒を並べる露店を“縁日”と呼ぶのは
その名残といえます。

こうした
縁起の良い方角や暦日にこだわらない
今の「初詣」が定着し始めたのは、
明治中期になってからのことで、
それには鉄道の発展と
深い関わりがあります。

鉄道網の発展に伴い、
遠方や郊外にある寺社への参詣が
可能となり、大正時代には、
行楽も兼ねた「初詣」が
正月行事として定着しました。

さて、いつもなら、
「初詣」の参詣ついでに、
イートインのある露店で
軽く一杯「祝い酒」を引っ掛けたり、
参詣の帰り道に居酒屋に立ち寄るなど
人の賑わいが恋しいところです。

しかし、
新型コロナの変異種である
オミクロン株が世界で猛威を
振るっている現在は、
チョット控えて、
家飲みで「祝い酒」を。

ちょうど
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“嘉宝蔵 灘の生一本 生酛純米”
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しばらく不自由な生活が
続いていますが、
家飲みが増えたことで、
新しい日本酒との出会いがあったとの
嬉しいお客様の声も届いています。

晩酌を家で楽しむ
ちょうど良いタイミングともいえる
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