“ブギウギロス”続出。しかし、今の「虎に翼」と同じ世界の出来事です。

天真爛漫な福来スズ子役の趣里の演技。歌って踊る舞台度胸も満点です。

NHK連続テレビ小説
「ブギウギ」が
3月末に大団円を迎え、
熱烈ファンの“ブギウギロス”の声が
あちらこちらから聞こえています。

「ブギウギ」は
“ブギの女王”と呼ばれた
笠置シヅ子の
幼少の生い立ちから
歌手を引退するまでの
半生を描いたドラマです。

趣里が演じる福来スズ子の台詞は、
ネイティブなのかと勘違いするほど
コテコテ感が強い昔の大阪弁。

番宣で情報番組にゲスト出演した
東京出身の趣里の
普段使っている標準語の方が、
逆に違和感を覚えるほど、
大阪弁が板についてる
ということでしょうか。

ヒロイン役の
最終オーディションに立ち会った
脚本家によると、
趣里の演技の愛くるしさや
コロコロと変わる表情の豊かさは
群を抜き、
彼女がスズ子を演じたら
視聴者に相当愛されると実感したと
後に語ってます。

余談ですが、
音楽のブギは、
1900年代初頭に
黒人労働者たちの
底抜けに明るい
ダンスミュージックとして
アメリカ南部で生まれた、
ブルースから派生した音楽です。

もともとは
ピアノの演奏に合わせて
踊るための音楽だったものが、
1920年代に
多くの黒人労働者たちが
自由を求めて
アメリカ北部のシカゴへと
移住した際に
ブギも伝わり、
ジャズのビッグバンドと
結びつくとともに
歌詞がつけられるなど、
跳ねるようなリズム感はそのままに
大きく変化しました。

そのブギのリズムで
新しい曲づくりを考えていた服部良一
(ドラマの役柄は羽鳥善一)が
笠置シヅ子と出会い、
彼女の大きなアクションと
地声のまま歌う歌唱力に惹かれ、
数多くのブギウギ曲を発表したのが、
戦前から戦後の
復興が落ち着くまでの期間。

彼女の力強い歌声や
天真爛漫な朗らかさは、
戦争によって
疲弊していた国民を元気づけるには
十分な役割を果たしました。

そんな笠置シヅ子をモデルにした
福来スズ子の役を演じる
趣里の等身大の演技は
大阪のオバちゃんの
親近感をまとうばかりか、
舞台上で大きな振り付けで
踊りながら堂々と歌う姿は
歌手そのもの。

それに共感した視聴者も多く、
その喪失感が
“ブギウギロス”
へとつながったものと考えられます。

笑点レギュラーの春風亭一之輔も
大ファンのひとりで、
去年の12月には
“来年3月には終わるんだ”と
考えただけで
ロスに陥ったといいます。

さて、「ブギウギ」に続く
現在放映中の連続テレビ小説
「虎に翼」は、
ほぼ同じ時代設定で展開されます。

開始早々、
前作の“アホのおっちゃん”役の
俳優が主人公のお父さん役を務め、
お見合いが嫌で
大阪に逃げようとした主人公が
“梅丸少女歌劇団に入ろうと思って”
と口にするのですが、
梅丸少女歌劇団は
前作の福来スズ子が入団した歌劇団。

また、法律を学ぶ学校に
男装の同級生がいて、
主人公は
“素敵、水の江瀧子みたい”
と口にしますが、
実際に笠置シズ子と水の江瀧子は
東京松竹楽劇部で出会い、
ずっと交流が続いた仲間。

そのほか
前作に登場した
朝ドラ常連俳優が登場するなど、
同じ世界観で
つながっているようです。

というのも、
「ブギウギ」のモデル、笠置シヅ子と
「虎に翼」のモデル、三淵嘉子は
同じ大正3年(1914年)生まれ。

この先も
小さな驚きが
ドラマに登場するかと思うと、
少しは
“ブギウギロス”
も癒されそうです。

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