![](https://www.kikumasamune.shop/blog/wp-content/uploads/b00e8821250565c79d0021080877e809.jpg)
魚図鑑のイラストは、ほぼ左向きに描かれています。
魚図鑑に掲載されている魚の絵が、
一部を除いて
すべて左向きに描かれていることを
ご存知でしょうか。
また、魚類分類学などの論文に
添えられる標本写真やイラストも、
つねに左向きの構図のようです。
「なぜ左向きなのか」
という疑問を解明するべく、
学習図鑑編集長が
さまざまな仮説を立てて
魚類学専門家に確認したものの
「はっきりとした理由は分からない」
との見解が示されました。
![](https://www.kikumasamune.shop/blog/wp-content/uploads/2afeb14c661ba5ebcd7629584474476b.jpg)
ちなみに、編集長が立てた仮説は
“日本の伝統的な
左側上位という考え方”
“尾頭つきの魚料理は左向きに置く”
“日本語の横書きは左から右へと書く”
などいくつかあり、
その中のひとつ、
“右利きの人は、
自然と左から右に絵を描く”
という考え方が一番、
理にかなった理由ではないかと
締めくくっています。
それに加えて、
過去の魚図鑑を確認したところ、
1956年(昭和31年)に
出版されたものは、
かなり右向きの魚が混在。
その16年後の
1972年(昭和47年)出版されたものは、
すべて左向きに統一され、
かなり見やすくなっています。
![](https://www.kikumasamune.shop/blog/wp-content/uploads/561f5dd97c245bc46f3861ec2b071642.jpg)
結果的に、デザイン装丁上、
見やすいベージ構成が行われたようで、
子供にも分かりやすい編集が
検討されたことは一目瞭然です。
それでは、
一部の右向きに描かれている
魚の種類は?
…お気づきかと思いますが、
眼が右側についている
カレイの仲間です。
さて、奇しくも魚図鑑で
他の魚と異なる掲載となった
カレイですが、
実際にも他の魚とは異なる生態を
持っています。
カレイに分類される種類は多く、
その数は世界で100種類以上、
日本近海だけでも40種以上生息
とのこと。
北海道から九州にかけて幅広く生息し、
同じ種類でも
地方によって呼び名が変わったり、
生息場所によって
同じ種類なのに
旬の時期や
味そのものが変わったりすることも
珍しくない魚なのです。
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初夏から秋にかけて旬を迎える
アサバカレイをはじめ、
9月から10月が旬のカラスガレイ、
6月と9月から10月に旬を迎える
マガレイなどが
多く流通していることから、
“カレイの旬は秋から冬”と
思われがちです。
しかし、春から夏にかけて
メイタガレイやクロガシラカレイ、
漁獲量は少ないものの
格別の美味しさと名高い
大分のブランドカレイ
“城下カレイ”が旬を迎えるなど、
この時期ならではの
脂がのった美味しさを味わえる
カレイも数多くあります。
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カレイの定番料理といえば、
やはり煮付け。
旬の厚い身のカレイを
甘辛い出汁で煮立てれば、
ホクホクの美味しさに出会えます。
薄く切った生姜を入れて
濃い出汁で煮るのがポイントです。
アルミホイルで蓋をすれば、
ほどよく蒸されて、
さらに美味しく仕上がります。
ここに豆板醤を入れれば、
いつもと違ったピリ辛味に。
さらにおすすめなのが
“カレイの磯辺揚げ”。
カレイをぶつ切りにして、
青海苔を混ぜた衣を纏わせて
カラッと揚げるだけ。
マヨネーズとダシ醤油を混ぜた
タレにつけていただきます。
これから、
夏に向けて汗ばむ季節になるので、
キリッと冷やした
辛口の冷酒にぴったりの酒の肴です。
ぜひ、お試しください。
冷やすほどにうまみとキレが調和。
「菊正宗 正宗印・冷用酒 720mL」
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