20年という節目を迎える至宝の純米大吟醸「オデュッセイア」。

ガンダム、“横浜の”大地に立つ。

横浜・山下埠頭で
建設が進められていた
原寸大ガンダムが
12月19日(土)から
動きはじめます。

これは、人気アニメ
“機動戦士ガンダム”の
40周年記念事業のひとつとなる
プロジェクト
「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」として
2014年に着工したもので、
組み立てられる様子は
Youtubeなどで定期的に
公開されていました。

実際に、全長18メートルの高さの
巨大建機のような躯体が
ドック(格納庫)から動き出し、
肘や膝が大きく動く様子は、
ファンならずとも
心が躍り出すような
気持ちになります。

正面に位置するカフェで
食事をとりながら全体像を見たり、
足元まで近寄って見上げたり、
圧巻なのはドック5階・6階から、
横浜港の景色に融け込んだ
格納庫内のガンダムとの
記念撮影が撮れたりすることです。

原寸大ガンダムは、マンションの
6〜7階の高さがあるので、
そのスケール感には
圧倒されるばかり。

海外ファンからも
“クール”“ファンタスティック”
という称賛の声が、
数多く寄せられています。

最初の“機動戦士ガンダム”が
公開されたのは
1979年(昭和54年)。

マジンガーZにはじまる
“巨大ロボットアニメ”の
流れをくむ作品です。

敵味方両方の生き方を練り込んだ
ストーリーが、
視聴対象の小学生には少々難しくて
当初の人気はイマイチでしたが、
再放送で中高生以上に
注目されはじめ、
最終的には大ヒット作に。

その結果、新たな後継シリーズが
長年にわたり続くことになります。

そして、シリーズの約半分は、
名作映画のスターウォーズのように、
設定された時間軸がストーリーとして
部分的につながる
一大叙事詩となっています。

また、ガンダム人気を語る上で
忘れてならないのが、ガンプラ
(ガンダム関連プラモデル)の存在。

現在までに約2000種類以上、
約5億個が売れており、
プラモデル業界を一新させる
コンテンツとなりました。

世代を超えて
人気を継承し続けている理由に、
いまだ新作が登場するガンプラが
大きくかかわっているのも事実です。

 

White gypsum copy of ancient statue of Homer head for artists isolated on a black background. Plaster sculpture of man face.

菊正宗の“オデュッセイア”。
長い歴史を刻み込んだ逸品です。

ガンダムにとどまらず、
アニメや映画、漫画などの
エンターテインメント作品の人気を
左右する大きな要因のひとつに、
登場する名称の設定がある
という向きもあります。

たとえば人気アニメの
“ヱヴァンゲリヲン”。

登場人物の名前に日本を代表する
歴代戦艦の名称が付され、
人類の敵となる使徒は
キリスト教伝来の天使名が由来です。

漫画やアニメ、実写映画にもなった
“ジョジョの奇妙な冒険”
の登場人物やその能力には、
ロックミュージシャンの名前や曲名、
アルバム名などが使われ、
音楽ファンの取り込みに
成功しました。

スターウォーズ作品にも、
日本由来の名称が
数多く刻まれています。

これら以外の
エンターテインメント作品にも、
星座名やギリシャ神話、童話などに
登場する名称を
見つけることができます。

これは、その名称がかかわる物語や
その背景を紐づけることで、
より深い厚みのある作品に仕上がる
と考えられているからに
ほかなりません。

なかでも、
ギリシャ神話に由来する名称は、
その神秘性に加え、
単語が持つ響きが覚えやすく、
イメージを広げやすい
素材のようです。

前出のガンダムにおいても、
登場人物の名前や
地名の由来が公開されており、
ギリシャ神話由来としては、
主人公アムロ・レイの
精神成長に大きくかかわり、
終盤へと導く重要な役割を担う
ララァ・スンが搭乗する
モビルアーマー
“エルメス(ヘルメス)”をはじめ、
巡洋艦ムサイ(文芸の女神)など、
シリーズを通して、
ギリシャ神話に登場する名称が
数多く使われています。

こうしたギリシャ神話に
名を連ねる神々を
一挙に世界へと広めたのは、
詩人ホメロスの叙事詩
「イーリアス」と
「オデュッセイア」。

この二つは世界三大叙事詩に
数えられることもある、
口伝をまとめた英雄叙事詩です。

「イーリアス」は
トロイア戦争での
勇将アキレウスの戦いと
苦悩の10年間を、
「オデュッセイア」は、
トロイア戦争に勝利した
知将オデュッセウスが
10年にわたる苦難と
冒険に充ちた漂流の末、
故郷に戻る物語です。

知将オデュッセウスは
「イーリアス」でも
重要な役割を担い、
「オデュッセイア」では
彼が主役の物語
ということを考えると、
「イーリアス」は、
本編「オデュッセイア」への導入
となる序章に位置づけられ
、二つの叙事詩は、
ひとつにまとまった
英雄叙事詩「オデュッセイア」
といえるように感じます。

オデュッセウスが故郷を離れて
戦場におもむき、
トロイア戦後の漂流の果てに
故郷に戻る20年間の冒険談は、
その深く刻まれた
歴史の壮大さと感動を
はらんでいるのかも知れません。

そんな「オデュッセイア」の
名前を冠する日本酒が
菊正宗から発売されました。

究極の味吟醸を求めて、
2001年に瓶詰めをした
長期冷却熟成の至宝の逸品は、
発売と同時に
20年目の年を迎えます。

ギリシャの叙事詩
「オデュッセイア」の
主人公であるオデュッセウスが
故郷に戻るまでの20年間と同じように、
“時をつなぐ”至福の味わいを、
大切な時にお召し上がりください。

菊正宗の純米大吟醸
「オデュッセイア」について、
後のコラムで詳しくご紹介します。