普段食べている筍(たけのこ)の多くは「孟宗竹」。

他の品種の筍も含めて食べつなげば、1年を通して旬の美味しさを堪能できそうです。

他の品種の筍も含めて食べつなげば、
1年を通して
旬の美味しさを堪能できそうです。

春先に美味しい
旬を迎える筍(たけのこ)。

4月に旬のピークは過ぎましたが、
5月頃までは出回っています。

市場に流通する筍のほとんどは
「孟宗竹(もうそうちく)」です。

苦みと甘みのバランスが良く、
九州から関西にかけて広く栽培される
太いサイズが特徴。

鹿児島など温暖な土地で
11月から12月にかけて収穫される
“早掘り筍”もあります。

全国的に流通する量が
圧倒的に多い品種で、
家計に優しい金額で旬の美味しさを
味わえることもあり、
それが筍の旬が
春と認識されている理由です。

「孟宗竹」とほぼ同じ地域で
入れ替わるように
4月半ばから6月にかけて旬を迎えるのが
「淡竹(はちく)」です。

赤茶色の細身の筍で、
土の中から掘り起こすのではなく、
地面から40cmほど成長したものを
切り取って食用に。

味は淡白でほのかな甘みを感じる
繊細さが特徴で、
シャキッとした食感が楽しめます。

アクやエグみが少ないので、
アク抜きは不要です。

「淡竹」の旬を超えた辺りから
7月頃にかけて旬を迎えるのが
「真竹(まだけ)」。

別名“苦竹”ともいわれる苦みと
アクの強さがありますが、
コリコリした食感と風味の良さで
好まれる筍です。

こちらも細くて地面から出ている
黒いまだら模様の50cmほどに
成長したものを切り取って食用にします。

「孟宗竹」の流通量にはまったく
及びませんが、「淡竹」「真竹」も、
比較的手に入りやすい市場に
流通している筍の品種といえます。

この他、収穫量が少ないため、
手に入りづらい希少性の高い筍に、
「根曲がり竹(別名/姫竹)」
「寒山竹(かんざんちく)」
「四方竹(しほうちく)」
などがあります。

「根曲がり竹」は、東北など北日本を
中心とした寒冷地帯で栽培されるため
旬の時期は遅く、
5月下旬から6月頃に収穫されます。

千島笹の若芽で、ちょっと太めの
アスパラガスのようなスタイルで、
地面から弓状に曲がって伸び、
15cmほどになったら切り取って収穫。

アク抜きが不要で、やさしい上品な
味わいが特徴です。

山形県月山で獲れるものは
「月山竹」というブランド筍として
流通しています。

「寒山竹」の多くは、
九州で防風林として植栽された竹から
獲れる筍で、その美味しさに昔の殿様が
好んで食べたことから、
“大名筍”の別名を持つほど、
その味はトップクラスといわれます。

旬の時期は4月から8月頃と長く、
アクが少ないので、生食も可能。

他の筍と異なり、秋に旬を迎えるのが
「四方竹」で、高知県産が有名です。

細長くてキレイな黄緑色をしており、
コリコリとした食感が
楽しめる品種です。

「孟宗竹」に加えて他の品種の筍を
食べつないでいくと、1年中、
旬の美味しさが堪能できそうです。

品種の特性に応じた調理をすれば、
ワカメと一緒に煮た“若竹煮”や
鰹節と一緒に煮た“土佐煮”、
“たけのこの炊き込みご飯”などの
ポピュラーな料理以外に、
お刺身や蒸し焼き、天ぷら、素焼き、
酢味噌和えなど、
料理バリエーションも増えそうです。

希少な筍もネット通販を利用すれば、
気軽に購入できる時代。

筍づくしの料理と
日本酒との相性をお楽しみください。