五感で味わうのが、2025年のかき氷のトレンド。

視覚・味覚・香りも刺激する、新たなかき氷のスイーツ体験。

夏本番の酷暑が続く今、「かき氷」が恋しくなります。照りつける日差しで熱った身体を、ふわりと冷やしてくれる一杯。汗とともに奪われた水分も、やさしく補ってくれる存在です。諸説ありますが、かき氷を漢字で書くと“欠き氷”。その由来は、氷がまだ貴重だった昔、夏になると風穴や氷室で保管された氷を“欠いて”供したことから名付けられたとも。薄く削った氷のひと欠片に、当時の人々がどれほどの贅沢を感じていたかを想像すると、現在の“氷のスイーツ”もまた、進化の末にある至福なのかもしれません。

ここ最近、かき氷は単なる夏の風物詩から“五感で味わうスイーツ”へと大きく変貌を遂げました。中でも、天然氷を使ったふわふわのかき氷はもはや定番で、“頭がキーンとしないかき氷”として、人気の中心にあります。氷の質や削り方、口解けのやさしさ。それらは“かき氷の完成形”とされていたのです。

しかし、かき氷の進化は止まりません。今年は塩味や酸味、スパイスといった料理的要素が加わり、“おかず氷”や“出汁氷”といった新ジャンルが登場。冷たい鰹出汁をかけ、オクラやみょうが、白だしジュレを添えた和風仕立ての一杯は、甘いものが苦手な人にも歓迎され、食事の一皿としてのかき氷が、全国の和食店や割烹でも登場し始めました。

さらに、 “氷に火を入れる”という演出が新風を巻き起こしています。その代表は、ブランデーをふりかけてフランベする“焼き氷”。氷がほんのり炙られ、香ばしさが漂うその演出は、目にも楽しく、舌にも新鮮です。氷にメレンゲを重ねて焦がした“ブリュレ氷”も、まるでパティスリーの一皿のよう。味だけでなく、視覚や香りまでも楽しませてくれる“エンタメ型かき氷”が今年の特徴といえるでしょう。

地域ごとに見ても、その個性は多様です。希少果実をふんだんに使ったかき氷にエスプーマを重ねた、まるでパフェのような王道のかき氷や、味噌やゴボウ、ピーナツなどの意外な素材を氷に組み合わせることで、“スイーツを超えた”かき氷も人気です。さらに、苺ミルフィーユをそのまま氷にしたような、スイーツと氷の融合形も話題に。さらには、全国50種以上のかき氷が集まるイベント「ご当地かき氷祭」が開催されるなど、地域の食文化と氷が見事に結びついた姿を見ることができます。

家庭用かき氷機の進化も見逃せません。氷の厚さを自動調整できたり、凍らせたミルクやフルーツジュースを直接削れるモデルが登場し、おうちでカフェクラスのかき氷時代が本格化。氷の素材自体に味を持たせ、“シロップレス”で楽しむ健康志向のかき氷も浸透する気配です。

2025年、かき氷はただ冷たいだけのスイーツではなくなりました。五感すべてで楽しむ、新たなかき氷の世界。この夏、その進化をぜひ体験してみてください。

暑い夏にもおススメ!冷やして美味しい『キクマサギン生酒』
よりフレッシュな酒質にこだわり、火入れの工程を一切行わずに瓶詰しました。
特注のアルミ化粧袋で品質の劣化を防ぎ、蔵で飲むしぼりたての味わいをご家庭でもお楽しみいただけます。

菊正宗ネットショップはこちらから
https://www.kikumasamune.shop/