暦上の立秋は、まだまだ猛暑真っただ中。

立秋を境に、暑中から残暑に。

2018年の立秋は、8月7日。

暦の上では秋となりますが、
猛暑はまだまだ
納まりそうにありません。

とくに今年は、西日本を中心とした
暴風雨による水の被害や
日本各地での記録的な猛暑が
続いていることから、気象庁より
“異常気象の年”であると
発表されました。

日中の暑いさなかのお出掛けは
控え目に、十分な水分補給を
お心掛けください。

「立秋」は二十四節気
(にじゅうしせっき)の十三番目で、
夏至(十番目)と秋分(十六番目)の
ちょうど真ん中にあたります。

期間を表す場合、立秋は、次の節気の
「処暑(しょしょ)」の前日の
8月23日までとなり、
“夏が極まって、
秋の気配が立ち始める頃”
とされています。

二十四節気は元々、古代中国で
季節を細かく区分するために
使われたものです。

季節感のずれを感じるのは、
古代中国の内陸気候と、
時代的な気温変動等によるものです。

日本気象協会が2011年に
いまの日本の気候に合わせた
新しい二十四節気をつくる準備委員会
を設けましたが、反対の声が多く、
中止となるほど言葉そのものへの愛着
が浸透しているようです。

各節気をさらに約5日ずつ
3つに分けた七十二候
(しちじゅうにこう)
という区分もあり、
こちらは日本の季節に準じた
意味に解釈されています。

・  初候 / 涼風至る
(りょうふういたる)
…涼しい風立ち始める

・ 次候 / 寒蝉鳴く
(ひぐらしなく)
…ひぐらし鳴き始める

・ 末候 / 蒙霧升降す
(のうむしょうこうす)
…深い霧が立ち込める

なんとも文学的な表現で、
ほかの七十二候も併せ読んでみると、
それぞれの季節を豊かに
感じることができるので、
ぜひ一読ください。

夏の挨拶の定番とされている
「暑中見舞い」も、
この日を境に「残暑見舞い」
となります。

 

酒蔵の熱い闘いは、約2ヶ月先。

毎年、立秋の頃の話題いえば、
夏の甲子園。

高校球児達が額に汗して、
白熱した熱い闘いに感動もひとしお。

記念すべき100回大会となる今年は、
順当に勝ち上がってきた強豪校が
ひしめいており、新調された三代目の
深紅の大優勝旗をめざした熱戦が
早くも繰り広げられています。

 

 

ちなみに、この甲子園球場に、
ほど近い西宮浜一帯に
湧き出ているのが、
灘五郷の酒造りに欠かせない名水
「宮水」です。

江戸時代後期から、
『良質な味わいの酒』と
名を馳せた“灘酒”は、
この宮水があってこその賜物。

最初は“西宮の水”と呼ばれていた
ものが、いつの日か略され
宮水と呼ばれるようになりました。

この暑い時期、
酒蔵は秋の仕込みに向けて、
すみずみまでキレイに清掃され、
一年の感謝を込めて
磨き上げられます。

酒蔵の熱い闘いがはじまるのは、
あと2ヶ月ほど先のこと。

約ひと月後には、
今年の「ひやおろし」の販売が
予定されています。

今年の“ひやおろし”も
格別のでき栄えです。

ご期待ください。

 

それから…8月8・9・10日は、
「白桃の日」。

“8(は)” “9(く)” “10(とう)” の
語呂合わせにより制定されました。

白桃の食べ頃は7月から9月で、
ちょうどこの時期が美味しい盛り。

ちなみに日本の桃の原産は、
岡山の白桃とされています。

ここで、
桃を使った日本酒カクテルを
ひとつご紹介します。

氷を入れたグラスに、
菊正宗 生貯蔵酒 を「6」、
市販のピーチネクター を「4」
の割合で注ぎます。

桃の果肉を一片添えれば、
清涼感あふれる
甘いカクテルのできあがり。

一度お試しください。

 

朝の涼しい時間帯に墓参りに出掛け、
高校球児達の活躍を
涼しい部屋でテレビ観戦。

もちろん、傍らには
至極の冷酒や桃の日本酒カクテルを
お忘れなく。