のし紙/その二 表書きは、おもてなしの気持ち。

表書きは、ひと言の手紙。


昔は物を贈る際に、紙を敷いた台に贈答品を載せ、贈り物名や数量、贈り主の名前などを書いた「目録」をつける習慣がありました。

いまは目録の習慣が簡略化され、先様に贈り物の趣旨を伝えるために、のし紙に「表書き」を書くようになったのです。

表書きは、贈る目的にあったいくつかの定例の言葉があります。
先様に対してどの単語がこちらの心情を表しているかの想いを馳せ、贈る気持ちにあった言葉を選びましょう。

これが“おもてなしの心”です。
もし言葉選びに迷ったら、お祝い事には「御祝」、お返しには「内祝」と書いておけば、失礼に当たりませんので、覚えておいてください。

それでは一般的な表書きを次にご紹介します。

【一般的なお祝い・お返し、お礼、お見舞いなどの表書き】

●新年の挨拶「御年賀、御年始、賀正」

●出産祝い「御出産祝、御祝」
⇔出産祝いのお返し「内祝/生まれた子の名前」

●入学祝い「祝御入学、御祝」
⇔入学祝いのお返し「入学内祝、内祝」

●卒業祝い「卒業御祝、祝御卒業、御祝」
⇔卒業祝いのお返し「卒業内祝、内祝」

●成人式のお祝い「成人御祝、祝御成人」
⇔成人祝いのお返し「成人内祝、内祝」

●ご長寿のお祝い「寿福、賀寿、祝御長寿」
⇔長寿祝いのお返し「内祝」
・還暦祝い/満60歳、数え61歳
「寿、御祝、祝還暦」
・古希祝い/70歳「寿、御祝、御古希御祝」
・喜寿祝い/77歳「寿、御祝、御喜寿御祝」
・傘寿祝い/80歳「寿、御祝、御傘寿御祝」
・米寿祝い/88歳「寿、御祝、御米寿御祝」
・卒寿祝い/90歳「寿、御祝、御卒寿御祝」
・白寿祝い/99歳「寿、御祝、御白寿御祝」
・上寿・百寿・紀寿/100歳
「寿、御祝、御百賀御祝」

●新築祝い「新築御祝、御祝」
⇔新築祝いのお返「新築記念、内祝」

●引越し挨拶「粗品、御挨拶」⇒お返しは不要

●お中元「お中元、御中元」

● お歳暮「お歳暮、御歳暮」

● 一般的なお礼「御礼、寸志、松の葉」

● 結婚祝い「寿、御結婚祝、御祝」
⇔結婚祝いのお返し「寿、内祝」

● 結婚式引き出物
「寿(新郎新婦両家の連名)」

● 病気・けがのお見舞い
「御見舞い、お見舞、御伺い、祈御全快」
⇔快気祝い、全快祝いのお返し
「快気祝、全快内祝」

● 記念品、賞品、粗品など
「記念品、賞品、粗品、景品」

併せて弔事の表書きも紹介しておきます。
万が一の際に、お役立てください。

【一般的なお祝い・お返し、お礼、お見舞いなどの表書き】

●葬儀(仏式)「御霊前、御香典、御香料」
⇔お返し「志、粗品、忌明志」

●葬儀(神式)「御霊前、御玉串料、御神前」
⇔お返し「志、偲草」

●葬儀(キリスト教式)
「御霊前、御花料、御ミサ料(カトリック)」
⇔お返し「志、粗品」

●法要(仏式)「御仏前、御供物、御供物料」
⇔お返し「志、祖供養」

●法要(神式)「御神前、御玉串料、御榊料」
⇔お返し「志、茶の子」

●法要(キリスト教式)
「御花料、御ミサ料(カトリック)」
⇔お返し「志、粗品」